美浜の自然見て歩記〜海辺観察〜その15・16

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美浜町の三河湾側には河和口に代表される砂浜が発達し、
時期にはアサリを目当てに潮干狩りで賑わいます。
また、伊勢湾側には冨具崎に代表される磯が発達し、
干潮時には潮だまりの生き物たちが楽しませてくれます。
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その15  大物発見!<山海のココヤシ・クジラの骨>
 台風14号が日本列島を縦断していきました。

 さっそく冨具崎の浜に行ってみましたが、ギンカクラゲとエボシガイがちらほら見られた程度。ルリガイの漂着も見られず、あきらめてもう少し南の山海へ移動しました。そこは以前、漂着物観察の師である田中先生に教えてもらった、山海の洗い観音近くの浜。ここで田中先生はココヤシとゴバンノアシを以前に拾われていますが、私もとうとう見つけるこができました。(ちなみにこの浜は、植物系の変わった漂着物があるようです。)

 他にも何か無いかと浜をうろついていると、変な形のコンクリートのようなかたまりを発見。よく見ると突起もついていて、あきらかに何か海獣の椎骨であることがわかりました。それにしてもデカイ!。家に帰ってから測ってみるとかたまりの部分の長さが27cm。突起の部分も含めると34cmありました。マッコウクジラか何か大型の鯨の椎骨であろうと考えられますが、表面のすり減りぐあいからして、少し前の個体であろうと思われます。

 二大発見に意気揚々と帰宅すると、かみさんから「何を拾ってきたの〜!」の一言。以前にもスナメリの椎骨を拾ってきたときに「骨はやめて!」と言われましたが、さらに大きくては…仕方ないですね。
 すっかりあきれた顔をされてしまいました。    (2005.9.7)
その16  南の島からドンブラコ<南方系漂着種子四種>

※ほぼ実物大
 山海でココヤシ等を拾って以来というもの、ツキを感じていましたから、ちょっと頑張って対岸の渥美半島までビーチコーミングに出かけました。

 浜に降りてさっそく波打ち際では、前回の台風でやって来たと思われるギンカクラゲやエボシガイ、ルリガイ、ヒメルリガイ、アサガオガイなどを拾い、砂浜の上部では、波に浮かんでやってきた南方系の種子を四種getすることができました。
 (2005.9.19)

上段
 左側:モモタマナ(コルク層が発達している。)
 右側:ワニグチモダマ(ハンバーガーのよう)
下段
 左側:シナアブラギリ(振ると中でタネが音をたてる。)
 右側:ハテルマギリ?(表面の通道組織が血管のよう)