美浜の自然見て歩記〜海辺観察〜 その5・6

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美浜町の三河湾側には河和口に代表される砂浜が発達し、
時期にはアサリを目当てに潮干狩りで賑わいます。
また、伊勢湾側には冨具崎に代表される磯が発達し、
干潮時には潮だまりの生き物たちが楽しませてくれます。
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その5  台風10号のおかげです。<ヒメルリガイ・ギンカクラゲ>
上村貝塚?  台風10号が、今朝この地方を通っていきました。
 天候が落ち着くのを待って、浜に出かけてみました。
 上村の浜には、おびただしい貝が打ち上げられ、さながら貝塚のようになっていました。(左の写真)
 また、ふだんは砂にもぐっている、サクラガイやオキナガイも、生きたものが打ち上げられていました。
(2003.8.9)
サクラガイとオキナガイ(生)

 右の上:オキナガイ
 右の下:サクラガイ
 また、上村の浜を見てから、冨具崎の浜に行ってみるとヒメルリガイとギンカクラゲの漂着を発見。
 これらは、どちらも黒潮に乗って漂流しているものたちなので、台風の風によってこの美浜の地にも流れ着いたということです。
 ちなみに、ルリガイのなかまはギンカクラゲをエサにしているそうなので、ギンカクラゲの打ち上げがあったときは、ルリガイも期待できるのです。

 左の上:ヒメルリガイ
 左:ギンカクラゲ(上面)
 中央:ギンカクラゲ(下面)
その6  篠島で微小貝をいっぱい見つけました。<いろいろ>
 掲示板には書いていましたが、篠島に行ってきました。
 篠島というと、愛知県の離島=遠いという印象を持たれるかもしれませんが、私の住む美浜からは河和から高速船で30分。料金も片道、千円ぐらいで、電車で名古屋に出るのとそんなにかわりありません。
 その篠島の浜で集めた砂の中からたくさんの微小貝を見つけました。
左の写真がその微小貝です。小さめのバケツ六分目ぐらいからこれだけ拾いあげました。ほとんどが5mm以下の小さなもので、紙の上に広げた砂から、ピンセットで一つ一つ拾い上げました。
 図鑑を見て種の名前を同定しようと(決めようと)しても、なかなか判別できません。ルーペでのぞいたりして、現在同定中です。
 昨日、最近二度目の篠島行きに娘を連れていったところ、そりゃあもう大騒ぎ。「すっごい色々な種類の貝があったね。」と喜んでおりました。
お昼前まで篠島の浜で採集してから、昼食をかねて日間賀島に寄りましたが、浜があまりなくて微小貝も少なかったために、娘は「篠島だけで良かったのに〜。」と言い出す始末。
 観光でにぎわっていて、お店もたくさんある日間賀島よりも、篠島が良いとは、親の影響とはいえ、我が娘…末恐ろしい。
 左下の写真はササノツユ(カメガイという浮遊性の貝のなかま)です。

(2003.11.3)