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あいち美浜町商工会

美浜町認定特産品へ

知多・美浜には、おいしいものがたくさんあります。
そのなかでもこれは!というものをとりあげます。

どて煮
ブタのホルモンを、赤味噌と砂糖で甘辛く煮たものをどて煮と呼びます。

最近では食の名古屋ブームとかで、このどて煮もメジャーになった感じがありますが、うちのどて煮はコンニャクも入っていて、おろしニンニクが隠し味になっています。

じっくりコトコト煮込むのがポイントで、柔らか〜いホルモンは口の中でとろけるようです。

その煮込みには昔はストーブが使われ、上に置いておけば出来上がりだったのですが、今ではどの家もファンヒーターばかり。良い調理器を失った気がしますね。

ばっかい(バカガイ,あおやぎ)
名前はバカガイ。すしネタになるとあおやぎ。
うちのばあちゃんは“ばっかい”と呼びます。

もともと、砂出しが難しい貝のようで、きれいに砂を吐かせるにはコツがいるようです。

たしかに、きれいに砂出しされたバカガイの内臓部分も捨て難いのですが、その砂が多い内臓部分を取ってしまえば調理は簡単。

身の部分をさっと湯通しして、しょうが醤油でいただけば、他の貝ではあまり感じたことの無い、貝の甘みを堪能することができます。

こうなご
伊勢湾・三河湾に春を告げる魚として知られている”こうなご”。このこうなごは、標準和名イカナゴという魚の稚魚の頃を言い、茹でたものを天日で干して”ちりめん”や、醤油と砂糖で甘辛く煮て”くぎ煮”にするのがよく知られています。

でも漁場に近いこのあたりでは、生のものや、さっと釜茹でしたものが手に入ります。生のものは茹でてからですが、これをショウガ醤油でいただくと、ほんの少しのほろ苦さの中に、小さいながらも脂がのった独特の美味しさがあります。

この生のこうなごを食することができるのも、2週間ほどのこと。…なぜなら、あっという間に大きくなってしまうからです。

たくあんとにんじんの漬け物
美浜の、ばあちゃんは漬け物を自分で漬けます。

たくあんを漬けるときには、
にんじんも数本いっしょに漬けます。

すると、どうでしょう…。
にんじん特有のクセはなくなりますが、にんじん本来の風味が効いたものとなって、にんじんがダメな人でも食べらる漬け物となります。


でも、大根といっしょに漬けるからいいのだそうで、
あくまでも、たくあん作りの副産物。
だから、にんじんだけの大量生産はできないそうです。

みかん
実家は、コメの他にみかんも作っています。

この近所じゃ、昔から露地ものでは静岡の三ヶ日や蒲郡のみかんが有名ブランドでしたが、甘くておいしい、美浜のハウスみかん”みはまっこ”も有名ブランドの1つになってきています。
でも、ハウスみかんは、みかんの木にとっては大変な負荷のようで木が傷むのが早いそうです。

それに比べてうちのみかんは、自然そのものに育った美浜生まれの露地もので、ジューシーな上に味が濃い!

蒲郡在住の知人も”味が濃くってみかんらしいみかん”と絶賛してくれています。

コシヒカリ
コシヒカリ
実家では、コシヒカリをつくっています。

魚沼産コシヒカリは、有名ブランドすぎて、にせ物も出回る事件が起きていますが、これは正真正銘の布土産コシヒカリです。
 父ちゃん曰く、「このあたりは、田んぼの下に磨き砂の層があって、そういうところでは美味しい米ができるんだ。」とのこと。
 たしかに、噛むほどに旨さが口の中に広がり、味がいいと評判のお米です。

 新米が、ふっくら、つややかに炊きあがったので載せました。

いちじく
いちじく登場です。

 私自身はあまり好きではないのですが、知人にあげると「あのいちじくおいしかった〜。”久しぶりにいちじくらしいいちじくを食べた。”と親が言ってた。」などと言ってくれます。

 確かに、いちじくに限らずいろんなものが本来の味・薫りがうすくなったものが最近のスーパーには売られているように思いますね。

 そういう意味でも完熟になてってからちぎる地のいちじくは、昔ながらの味がするんでしょうね。

うなぎ(養殖・天然)

 七輪であぶって、タレをたっぷりからませた蒲焼き・・・。
どうです? 美味しそうに映ってますか?
 
 愛知県で鰻と言えば、幡豆郡の一色町を思いうかべる方も多いでしょうが、美浜町のすぐ北の富貴(武豊町)でもあまり知られてはいませんが、養殖しているところがあるのです。

 ビニールハウスの中ではなく、露天の汽水の池の中で育ったうなぎは、皮も身も柔らかいうえにぷりぷりしていて最高ですよ。
 また、我が家では美浜町内の川で釣った天然うなぎも食卓にあがることがあります。これはこれで身がしまっていて、養殖とはひと味違います。


キス(シロギス)
シロギス
キスと言えば”フライ”と思っていましたが、新鮮なキスが手に入るこの地方では、刺身も珍しくありません。

 名古屋の実家では、近くのスーパーでたま〜に目にする程度だそうです。

 味は、白身魚独特の淡泊さのなかにも、ほどよく脂がのっていておいしいものです。ヒラメをもう少し柔らかくしたような感じでしょうか。

 ちなみに、地元では八百屋さんでおいしい刺身が手に入ります。

うんね(ツメタガイ)
うんね
 肉食性の貝で、アサリなど他の貝に穴を開けて食べてしまいます。

 バカガイ(アオヤギ)獲りで、たくさん獲れることがあるようで、この貝も料理して食べます。

 煮るときに味噌と赤ワインを入れるのがポイント。煮たら一晩放置し、細かく切って味噌和えにします。味噌を入れるのは、臭みをおさえるためだそうです。

 味はふつうの貝といったものですが、食感はアワビを少しやわらかくしたような感じで、日本酒によく合います。

タコ
たこ
  タコと言えば昔から明石が有名ですが、最近は愛知県の日間賀島も全国区になりました。

 というわけで、美浜でも奥田のほうで地のタコが獲れます。(私は磯遊びで、富具崎の磯でタコを何度か見ました。)

 新鮮なタコは、身がよく引き締まって食感がバッチリです。塩もみしてぬめりを取ったあと、お酒とお酢で煮ると程良いかたさになります。

 地のタコは甘みがあっておいしい〜。