美浜の自然見て歩記〜海辺観察〜その23

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美浜町の三河湾側には河和口に代表される砂浜が発達し、
時期にはアサリを目当てに潮干狩りで賑わいます。
また、伊勢湾側には冨具崎に代表される磯が発達し、
干潮時には潮だまりの生き物たちが楽しませてくれます。
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その23  白く舞う華<波の華>
 波の華と聞いて思い浮かぶのは、荒波が打ち寄せる冬の日本海。しかし、常春と言われる美浜町でも冬の波が荒いときにはこの現象が見られます。

 2007年の暮れは大荒れの天候で、冨具崎海岸で上の写真のような波の華が見られました。 (右上の写真を見ると分かりますが、打ち上げられた泡が虹色に輝いて美しく見えることもあります。)

 この波の華は、海中のプランクトンが出す成分やプランクトンの死骸等で、粘性が高まった海水が強い波で撹拌され、空気と混ざり泡だったものというのが定説のようです。

 本当にそうなのか一度採取して、顕微鏡で眺めなくては…と思うのですが、まだ実行したことがありません。というのも、波の華が舞うぐらいに風が強いわけですから、この時でも写真を撮るのが精一杯。家に帰って、ホッとしてから“あぁ、サンプル採ってくるんだった…。”と思うわけです。 次の機会にはきっと…と思うこの頃。

(2007.12.30)