美浜の自然見て歩記〜里山観察〜その16

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美浜町の内陸部は、田園とそれを取り囲んで、
雑木林を中心とした里山が広がっています。
国の天然記念物に指定された、鵜の池や鵜の山も有名です。

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その16 卵から…ニョキッ!<スッポンタケ>
 今年は全国的にキノコの当たり年でした。 近所の山でも、あちこちで色々なキノコを見ることができましたが、その中でも特に紹介したいのがこれ。スッポンタケです。

 10月の初めに、まるで巣に産みつけられた鳥の卵のような幼菌のかたまり(写真上)を見つけました。以来、休みや早く帰宅出来たときは、現場に赴いて成長を確認。数日して、てっぺんがめくれて、まるで孵化中のエイリアンの卵のような状態のもの(写真左下)も見られましたが、いっこうに伸びてくれません。10月の末になってようやく伸び、その姿を見せてくれました(写真右下)。

 なおこのスッポンタケ、先端の暗緑色をしたグレバと呼ばれる部分に胞子ができますが、そこがまた、う○このような悪臭を放ちます。そんな臭いが好きな虫に胞子の運搬を託しているのです。  (2006.10.28)