美浜の自然見て歩記〜里山観察〜 その11

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美浜町の内陸部は、田園とそれを取り囲んで、
雑木林を中心とした里山が広がっています。
国の天然記念物に指定された、鵜の池や鵜の山も有名です。

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その11 虫入りの実のお味は?<イヌビワ>
 イヌビワの木に熟した実がなっています。ビワとは名ばかりで、イチジクのなかまの木で、葉や枝などを傷つけると、イチジク同様に白い汁(乳)が出ます。

 ただ、作物のイチジクとは違って、イヌビワは、1oほどの小さなイヌビワコバチというハチが、花のう(実のように見えるかたまり)の中に入って、逃げられなくなって歩きまわり、受粉させないと実ができないとのこと…。

 したがって、実ができて熟した花のうには、その花のうに受粉させ、逃げられなくなったイヌビワコバチの遺骸が入っていることになります。

 以前からその味が気になっていた1.5p程度の大きさのイヌビワの実ですが、勇気を出して食してみると…。 ほんのり甘い、小さなイチジクっていう感じでした。(まったく虫は感じません。)

 また、かみさんに「ほらこれ食べてみ〜。」と食べさせてから、イヌビワコバチのことを話したら、とっても嫌な顔をされました。

(2004.8.1)

イヌビワの花のう

花のうを割ったところ