美浜の自然見て歩記〜ご近所観察〜その36

BACK INDEX NEXT

美浜の布土にある自宅周辺で見つけた自然を紹介します。
いろんなものが、まだまだ残っています。

海辺観察へ  里山観察へ
その36  巣を壊したのは誰だ!<ツバメの巣作り>
 我が家の玄関正面は、はめ殺しのガラスで外が見えるようにしてあります。そこから見える軒先に毎年ツバメがやって来て子育てを見せてくれます。

 一昨年は左の写真のように、親鳥がせっせと巣作りをし、そこでかろうじて育った一羽のヒナが巣立っていきました。(上:親鳥の巣作り、中:巣立つ直前のヒナ)

 巣立った後の巣はそのままにしてあったので、昨年も期待して見ていましたが、スズメに巣を乗っ取られたようで、ツバメが来てくれません。それどころか、行儀の良いツバメと違ってスズメは、のべつまくなしにやって来て、辺りを糞で汚すので、仕方なくツバメが残していった巣を撤去しました。

 さて、今年のこと。毎朝一羽のツバメが泥をくわえてせっせとやって来ます。やはり撤去した巣の場所が良いようで、そこに泥を貼り付けています。ただこの場所は外から来ると、ガラスの前でUターンし、壁面の前で急停止してホバリング、そしてそっと壁に取り付くという高度な技が必用な場所です。今年のツバメは少し鈍くさいのか、Uターンした後、壁との距離を間違えるのかバンバンぶつかる音がしています。

 少し巣が出来てきたかなと思っていたある日、下を見るとせっかく作った巣の一部が落ちています。(下の写真)

 「あぁ、自分でぶつかって落としちゃったんだなぁ。時間がかかるかもしれないけど、頑張って作ってね。」などと思っていましたが、どうやら巣を壊した真犯人は違っていたようです。

 さて、ツバメが巣材探しに行って留守な間に、まだ固まっていない巣に乗っかって壊してしまっている不届き者とは誰か?

(2009.5.10)
巣を壊した真犯人は下の写真をポイントするとわかります。
後日談…
 その後2週間ほどの期間で巣が完成し、3週間の抱卵後、ヒナがかえった途端に、スズメの襲撃を受け、4羽のヒナは毎朝1羽づつ引きずり出され、巣はスズメに乗っ取られました。
…ヒナたちに合掌…

(2009.6.19)